2014年のSIHHでは、コンプリケーション・モデルに加え、人気の「ロイヤルオーク オフショア(ROYAL OAK OFFSHORE)」にも新たなモデルが発表されたオーデマ ピゲ。
まず我々が注目したのは個性的なオーバル・ケースを特徴とする「ミレネリー・ミニッツリピーター(MILLENARY MINUTE REPEATER)」だ。
このモデルは独自開発したAP脱進機とオリジナリティ溢れるミニッツリピーター機構を搭載するモデル。脱進機の組み立てと調整に15~16時間がかかり、さらにリピーターの調整にはゴングを削って理想の音色を求めるため、最大で約5週間もの時間を費やすという力作。そしてそのゴングを更に青焼きを入れ美しく仕上げてある。これはその製造の難しさから年間10本の製造が限度だという。
そして「ロイヤルオーク オフショア(ROYAL OAK OFFSHORE)」では、ホワイトセラミックを採用した新しいクロノグラフが登場。金属をケースに用いるバージョンでは、ステンレススティールや18KPGのバリエーションに加え、ダイアルの色違いなど、一挙に6モデルが登場。ダイアルやインナーベゼルと色をマッチさせた迫力満点のアリゲーター・ストラップも大きなポイントだ。同時にリューズやプッシャーが従来のラバーからブラックセラミックスに仕様変更されている。
そして昨今のトレンドに“薄型”があるが、オーデマ ピゲはこれを「ロイヤル オーク・エクストラ シン(ROYAL OAK EXTRA-THIN OPENWORKED)」で実現。8.04mmというケース厚は、実際に手にすると驚くほど薄く、ここでもまたオーデマ ピゲの高い技術力を実感した。