CHOPARD | ショパール 2025新作 研ぎ澄まされた技術と洗練のデザイン。ショパール「ルール・ドゥ・ディアマン ムーンフェイズ」

　ショパールが2025年の新作として、Watches & Wonders Geneva 2025にて「ルール・ドゥ・ディアマン ムーンフェイズ」を発表しました。

「ルール・ドゥ・ディアマン」の新作タイムピースで主役となるコンプリケーションは、ウォッチメイキングにおいて最も詩情豊かな複雑機構として知られるムーンフェイズです。クラウンセッティング技術を駆使し、さらに輝きを増したダイヤモンドと、アベンチュリンガラスのニュアンスに富む煌めきが、月齢表示を彩ります。時計製造とジュエリーメイキングの両分野における専門技術を融合させたショパールの洗練性は、新たに登場した自動巻きムーブメント「Chopard 09.02-C」にも反映されています。

新たなムーンフェイズムーブメント

「ルール・ドゥ・ディアマン」コレクションに複雑機構が搭載されるのは、今作が初となります。外径20.40mm、厚さ4.60mmというサイズ、169の部品で構成される新しい自社製自動巻きキャリバー「Chopard 09.02-C」は、コンパクトなレディスウォッチのケースに、すっきりと格納することができます。アベンチュリン製のディスクは、驚くべき精度で月齢を表示します。マニュファクチュールの優れた職人が手がけるムーンフェイズ表示は高い精度を誇り、月周期毎の時間差はわずか57.2秒であるため、実際の月相と1日のずれが生じるまでには、122年かかることになります。その時に初めて、調整が必要となります。

アベンチュリンガラス：天空の至宝

　メゾンの職人らが宇宙の美から着想を得た装飾は、ロマンあふれる複雑機構の美しさをさらに引き立てます。アベンチュリンガラスのブルー文字盤に、輝く光が散りばめられたタイムピースは、銀河の広大さと神秘を思い起こさせます。煌めくインクルージョンは星のように見えるだけでなく、アベンチュリンガラスには、偶然がもたらした産物であるというストーリーが存在します。17世紀、イタリア・ムラーノの工房で、ある職人が溶解したガラスの中に、銅の削りくずを誤って落としてしまいました。その結果として生まれた新素材は、イタリア語で偶然を意味する「peravventura」にちなみ、「アベンチュリン」と名付けられました。「ルール・ドゥ・ディアマン」の伝統である色鮮やかな文字盤にはこれまで、マラカイト、オパール、タイガーアイ、オニキスといったさまざまな色調のハードストーンが採用されてきましたが、今回、新たにアベンチュリンガラスが新素材として加わりました。

光がもたらす効果とクラウンセッティング

　ショイフレ家のジュエリーウォッチのノウハウを反映した文字盤を光輪のように取り囲むダイヤモンドの輝きは、ショパール独自のジェムセッティング技術により、いっそう際立っています。クラウンセッティングは、光の透過を最大化することで宝石の輝きを高め、華やかな光の効果で眩い輝きを放ちます。カール・ショイフレが考案したこのセッティングでは、V字型の爪が、表からは目にすることのないレース細工の下地のように、ダイヤモンドを支えています。不透明なメタルの存在に邪魔されることなく、ダイヤモンドの純粋な輝きを余すことなく引き出す「ルール・ドゥ・ディアマン」は、時代を超越した優美さで、永遠のかけらを表現しています。

創造性あふれる専門技術の継承

　かつてない軽やかさで造形された偉大なクラシックが放つ輝きを、現代的な気品というプリズムを通して表現した「ルール・ドゥ・ディアマン」は、ショパールのエスプリを見事に具現化したコレクションのひとつです。1960年代のモダニズムにインスパイアされた時計とジュエリーのコレクションは、カール＆カリン・ショイフレの起業家としての才能と、脈々と受け継がれてきたジュエリーにおける独自の専門知識の融合によって誕生しました。