GLASHÜTTE ORIGINAL | グラスヒュッテ・オリジナル 2023新作 完成度を極めたグラスヒュッテの時計製造技術。グラスヒュッテ・オリジナル「セネタ・クロノメーター・トゥールビヨン」

　2023年の新作としてグラスヒュッテ・オリジナルより、高級時計の分野における金字塔を打ち立てた特許取得済みのフライバック・トゥールビヨンを搭載した「セネタ・クロノメーター・トゥールビヨン」が登場します。高度な技術を駆使したこのマスターピースは、作動を止め、滑らかに回転して元の位置に戻る様がまるで重力に逆らうかのようです。

　さまざまな階層が組み合わさった「セネタ・クロノメーター・トゥールビヨン」の魅惑的なデザインが、すばらしい舞台の上で精密機構によって繰り広げられるこの魔法のようなダンスをさらに引き立てています。

　新作「セネタ・クロノメーター・トゥールビヨン」は、時計の表から見えるレーザーエングレービング加工を施したムーブメントと、一段低くなったデイ／ナイトインジケーターを備え精巧に仕上げられた文字盤が相まって、グラスヒュッテが誇る高度な時計製造技術にさらなる進化をもたらします。

「セネタ・クロノメーター・トゥールビヨン」のこのエディションは世界限定50個で、2023年10月より、グラスヒュッテ・オリジナルのすべてのブティックおよび世界各国の正規販売店で発売されます。

フライバック・トゥールビヨン - 進化の新たなステージ

　トゥールビヨンは、高級時計に組み込まれるすべての複雑機構の中でも最も精緻なものとされています。「つむじ風」を意味するこの複雑機構は、1分間に1回、テンプと脱進機が軸を中心に回転します。1920年、グラスヒュッテの熟練時計師であったアルフレッド・ヘルヴィグは、トゥールビヨンをケージの上部ではなくケージの下部に片側だけ固定することで、トゥールビヨンが空中に浮かんで見えるようにしました。そして今、グラスヒュッテ・オリジナルの時計職人たちはトゥールビヨンの飛行を妨げる最後の障壁までをも取り除くことに成功したのです。フライバック・トゥールビヨンは、1世紀以上ものあいだ時計職人たちを悩ませてきた問題を 1 つだけでなく2つも解決しました。リューズを一段階引き出すと垂直クラッチがテンプを停止させてトゥールビヨンケージを固定し、リューズをもう一段階引き出して次のポジションにすると、ケージはその先端に取り付けられた秒針がゼロで停止するまで滑らかにスイングします。まさにマスターピースにして真のオリジナルであるこの独創的な構造は2件の特許で保護されており、高級時計製造の分野をリードするイノベーターとしてのグラスヒュッテ・オリジナルの地位を明確に示します。

最高水準の精度という伝統

　グラスヒュッテ・オリジナル・チームは、これまでと同様、時計製造技術の完成度を高め、比類のない精度の時計を製造することに邁進しています。それゆえ、セネタ・クロノメーター・トゥールビヨンも革新的なミニッツデテントによってさらに際立った存在となっています。フライバック・トゥールビヨンは、ゼロに設定すると同時に分針が次のインデックスに移動します。この秒針と分針の同期により、非常に正確に時刻を合わせることが可能で、前のインデックスから次のインデックスへジャンプする分針の動作は音と感触で確認できます。

手巻きキャリバー 58-06：認定された精度のトゥールビヨン

　セネタ・クロノメーター・トゥールビヨンの歩度の厳格なテストでは、公式のクロノメーター規格 DIN 8319 に適合していることを確認するために、独立系のチューリンゲン州度量衡管理局が一つひとつの時計を検査します。15日間にわたるプロセスにおいて、異なる5つの姿勢、3種類の温度で信頼性が確保されなければなりません。クロノメーター証明書はその時代で最も精度の高い時計であることを公式に認定するもので、上質なホワイトオーク製のボックス入りとなっています。また、セネタ・クロノメーター・トゥールビヨンはシリコン製ヒゲゼンマイによって磁場の影響や温度の変化からも保護されます。手巻きキャリバー 58-06 の振動数は毎時 21,600で、約70時間のパワーリザーブは9時位置のインジケーターによって一目で読み取ることができます。

精巧な技術の詳細

　ムーブメントは42mmのプラチナケースの表側から眺めることができ、フライバック・トゥールビヨンの動作をつぶさに観察できます。たとえばトゥールビヨンがリセットされたときの上方向への滑らかな動きを確保する減衰ホイールのように、巧みに設計された制御機構を肉眼で確認することが可能です。ムーブメントの上面全体にはレーザーエングレービング加工による装飾仕上げが施されており、レーザーで少しずつ刻み込まれて浮かび上がったクル・ド・パリ・パターンが、高めの位置に取り付けられた文字盤の立体的な印象を際立たせています。文字盤とトゥールビヨンケージは、ムーブメント上の 2つの小さなタワーの上に玉座のように取り付けられています。ケース内側の12時位置のミラー仕上げ部分には、文字盤ホルダーの側面に手彫りで施された「Chronometer Tourbillon」の文字が映し出されます。文字盤に描かれた地球儀のスケッチは、175年以上に及ぶ時計製造から得られたすべての経験を結集してこの比類なきモデルが作り上げられたことを表しています。さらに、文字盤の透明な部分の下に配置されたデイ／ナイト表示には太陽と月があしらわれ、24時間で球体の軸を中心にした軌道を一周します。