JAEGER-LECOULTRE | ジャガー・ルクルト 2024新作 ブルーのグラン・フー・エナメルとサンレイ・ギョーシェ仕上げのダイヤルがメティエ・ラール™工房の優れた技術力を披露。ジャガー・ルクルト「マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメル」

　2024年の新作としてジャガー・ルクルトから、ブルーのグラン・フー・エナメルとサンレイ・ギョーシェ仕上げの美しいダイヤルと、トゥールビヨン搭載の洗練されたキャリバーを備えた「マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメル」が登場します。

　エレガントなプロポーションと控えめなスタイルを備えたジャガー・ルクルトのマスター・ウルトラスリム コレクションは、洗練されたドレスウォッチの象徴です。2024年、壮麗なマスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメルの新作モデルが加わり、さらに充実したラインナップとなります。

　フルポリッシュ仕上げのピンクゴールド製ケースとコントラストを成すブルーのダイヤルは、トゥールビヨンと日付表示を際立たせる背景となっており、手首が動くたびにダイヤルに施されたサンレイ・ギョーシェ仕上げのパターンに光が反射してさまざまな表情を見せてくれます。手作業で施されたこのパターンは、計り知れないほどの精度と技術力を要します。180本の「サンレイ」のそれぞれに、手動のロゼット模様機で6回加工する必要があり、合計で1,080回もの加工が必要となります。ギョーシェ装飾職人は自身の目と手だけを頼りに、すべての線を真っ直ぐに、等しい間隔で、そしてダイヤルの中心から端まで放射状に広がるよう描かなければなりません。さらに、日付が表示されるサブダイヤルには手作業でサーキュラーパターン（フランス語でアズラージュ）のギョーシェ仕上げが施され、サンレイとのコントラストが繊細な質感を作り出します。これもまた驚異的な精度を要するものであり、ギョーシェ装飾職人によって合計1,100回を超える作業が施されています。

　メインダイヤルのギョーシェ仕上げが完了すると、エナメル職人がグラン・フー・エナメルを複数の層（1回に1層ずつ）に塗布します。続いて800℃での焼成と冷却を繰り返すことで、希望の色合いやその濃さを生み出すことができます。新作モデルでは、新たに開発されたブルーの色合いが採用されています。この色は、顔料をさまざまな割合で混ぜ合わせ、その結果を繰り返し検討することで生み出されたものです。グラン・フー・エナメルは焼成の結果が予測不可能であるため、完成までにはプロセスを繰り返し行う必要があり、完成までに長い時間を要しました。

　ダイヤルの下半分では、レーザー刻印された秒カウンターがトゥールビヨン開口部を際立たせています。鏡面仕上げがされたピンクゴールド製ブリッジがトゥールビヨンケージを固定しており、その機構に視線が導かれます。その透明感と明るさは周囲のダイヤルのカラーとのコントラストによってさらに高められています。

　ダイヤルに完璧に調和するブルーのアリゲーターストラップは、洗練された雰囲気をもたらすよう、小さな鱗模様が施されており、ピンクゴールド製のフォールディングクラスプが取り付けられています。

ジャガー・ルクルトが持つトゥールビヨンの専門技術を駆使

　ジャガー・ルクルトにとって、トゥールビヨンは精度を追求するための重要な要素であり続けています。脱進機の振動に対する重力の影響を相殺するために発明されたトゥールビヨンは、ケージ内で回転するテンプとヒゲゼンマイで構成される繊細な機構です。1946年に最初のトゥールビヨン ムーブメントを制作して以来、ジャガー・ルクルトは数多くの新しい構成のトゥールビヨンやさまざまな形状のヒゲゼンマイを発明してきました。特にヒゲゼンマイに関しては、自社でヒゲゼンマイを製造できる高度な専門技術を持つ数少ないブランドの1つであったことから可能となったものです。

　マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメルを駆動するムーブメントは、2009年に国際クロノメーターコンテストで賞を獲得したジャガー・ルクルト製キャリバー978の最新モデルです。発売以来、このキャリバーはジャガー・ルクルトの主要なトゥールビヨン搭載ムーブメントとなっており、2019年には最新技術を駆使し、大幅なアップデートが行われました。チタン製ケージを含む77個の部品で構成されており、重量はわずか0.5g未満です。可能な限り規則的に振動するよう、取り付け部で一定の曲線を描くようにデザインされた2段階の平ヒゲゼンマイを備えています。これによって高度な計時精度が得られます。

　ドラマチックなまでに美しいダイヤルと洗練されたキャリバーを備えたこの新しいマスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメルは、高度な職人技と不朽の美しさ、そしてタイムレスなデザインを融合するジャガー・ルクルトの哲学を見事に表現しています。