ROGER DUBUIS | ロジェ・デュブイ 2022新作 12人の騎士が、強大なモノトゥールビヨンとともに重力と戦う。ロジェ・デュブイ「ナイツ オブ ザ ラウンドテーブル モノトゥールビヨン/X」登場

　アーサー王伝説に登場する円卓の騎士団の物語は誰にでも語られるものではないのと同様に、このタイムピースはこれまでエクスクルーシブな存在として、超限定的に公開されてきました。ロジェ・デュブイの最もアイコニックかつ圧巻のコレクションの一つとして、バージョン毎にハイパーオロロジーの世界を打ち出してきた芸術作品です。芸術的な卓越性、時計製造のクラフツマンシップ、現代的なデザインをこのように融合させることができるのは、最もクレイジーな精神の持ち主だけでしょう。今回初めて、アーサー王伝説の勇敢な騎士たちが、ロジェ・デュブイが誇るモノトゥールビヨンという秘密の装置を使って、目に見えない重力の力に挑戦することになりました。ナイツ オブ ザ ラウンドテーブルの第八作目となる本作は、故ロジェ・デュブイ氏自身のラッキーナンバー“8”にふさわしく、ハイパーオロロジーの未来を形作る伝説的なタイムピースとなり得るでしょう。

　アーサー王伝説の世界では、平等を象徴する円卓が鍵になっています。デザインにおいてこの円卓は絶対に譲れないものですが、同心円をデザインに取り入れることは、時計職人にとって大きな挑戦でした。タイムピースの中央に鎮座するモノトゥールビヨンは、高度なメカニクスのパワフルな体現であり、真の技術力を見せてくれます。精度を脅かす重力に対する盾となった騎士たちは、この象徴的な工学的偉業の周りに誇らしげに立ち、共通の見えない敵に共に立ち向かうことを決意しています。12人の騎士が王国を守るために真剣に取り組んでいるように、メゾンは最高のパフォーマンスを実現するためバランスホイールの直径を広げて安定性を高め、重力の影響を受けにくいムーブメントを実現しています。ロジェ・デュブイが誇るアーティスティックなコレクションの最高峰と、ブランドを代表する複雑機構が、ひとつのタイムピースで表現されているのです。

超絶した表現力を取り入れた工芸品
　アワーマーカーの代わりに並ぶ18Kピンクゴールドで鋳造された英雄たちは、一人一人がマイクロスカルプチャーで彫り上げられています。そんな彼らにとって、重力の脅威から時計技術を守ることは容易なことではありません。時計に収まるほど小さくても、ロジェ・デュブイのこだわり、情熱と大胆さを表現するには十分な大きさです。各勇猛な騎士は、わずか6mmの身長ですが、一人一人に個性があり、鎧で武装しています。

　この優れたタイムピースには、円心デザインに完全に溶け込むような別格の針が必要でした。そこで選ばれたのが、回転するクリスタルサファイアのディスク中心に完璧にセットされた時刻を示す二つのゴールドマーカーです。

　さらに、ムラノガラスから彫りだされた透明なパープルのブロックが、モノトゥールビヨンの周囲を浮遊しているように見えます。同じくムラノガラス製のダブルサーフェスフランジは元々一つの塊から彫り上げています。この効果を実現するには、ダイヤル周りの装飾を8レイヤー重ねる必要があり、限られた表面積を考えればまさに驚異的といえるでしょう。

　さらに3時の位置の騎士を意識して、セッティングシステムは2時の位置にずらして配置され、この機能ボタンを押すと小さな赤旗が現れ、巻き上げモードから時刻設定モードに切り替わったことが示されます。45mmの18Kピンクゴールド製ケースはノッチ付ベゼルで密閉されており、ストラップはエンボス加工のブラックカーフレザー製です。

　円卓へ招かれることが最高の名誉であったように、これほど高水準のタイムピースには当然ジュネーブ・シールの名誉が与えられています。ジュネーブ・シールは、今日の時計作りにおいて、最高権威をもつ認証です。