ヴィスコンティ VISCONTI

CONCEPT

1988年、万年筆収集家のダンテ・デル・ベッキオとルイージ・ポリによってイタリア・フィレンツェに設立されたヴィスコンティ。ルネサンス時代に花開いた芸術の都フィレンツェにある、15世紀に建設された邸宅を拠点とするヴィスコンティは、1920年代から50年代にかけての万年筆黄金時代の再興を目指して誕生しました。単にデザインを復活させるのではなく、現代では用いられなくなったセルロイドなどの古い素材の研究や生産、昔ながらのハンドメイドの手法の再現に取り組み、さらに新たなインク吸入方式など革新的な技術の開発にも力を注いでいます。ヴィスコンティのペンに見られる特徴的なアーチ型のペンクリップは、フィレンツェのアルノ川に架かるポンテ・ヴェッキオ橋をモチーフにデザインされたもので、人と人をつなぐ“出会い”を象徴しています。洗練された個性とカリスマ性を持つヴィスコンティのペンは、歴史的シーンに立ち会うアイテムとしても選ばれてきました。2002年5月に開催されたNATO-ロシアサミットにおいて冷戦の終結を示す署名の際に採用されたほか、2005年には欧州憲法の25名の署名者に贈呈され、2009年7月にイタリア・ラクイラで開催されたG8サミットでも署名用のペンとして採用されました。2013年、創業25周年を迎えたヴィスコンティは、新たな試みとして本格的な機械式腕時計の制作を開始。フィレンツェで繁栄していた時計作りの歴史にちなみ、ヴィスコンティの持つ独創的なデザインノウハウを生かして、ブランドのシンボルであるブリッジのモチーフを取り入れてデザインしたウォッチコレクションを発表しています。2014年には、ケース、ブレスレット全てにサファイアクリスタルを使用した大胆な新作を発表。素材への挑戦と、独創的なデザインを追及する情熱的な姿勢は時計作りにおいても発揮されています。