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BREGUET | ブレゲ 2025新作 至高の時を生むトゥールビヨンの技。ブレゲ「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」

BREGUET(ブレゲ) 2025新作 至高の時を生むトゥールビヨンの技。ブレゲ「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」

 2025年の新作としてブレゲが、創業250周年の記念モデル第4弾となる「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」を発表しました。アブラアン-ルイ・ブレゲがトゥールビヨンの特許を取得した1801年6月26日に敬意を表して2025年6月26日に披露されたこのモデルは世界限定50本になります。


ムーブメントの中心を占めるトゥールビヨンとその歴史

 ブレゲ・マニュファクチュールは、トゥールビヨンに関する特異な唯一無二の専門技術と知識を有しています。アブラアン-ルイ・ブレゲが共和暦9年メシドール7日、すなわち1801年6月26日にトゥールビヨンの特許を取得して以来、その遺産の相続者に他なりません。

 メゾンは、数知れないバリエーションを絶えず探求してきましたが、「フライング・トゥールビヨン」を発表するのは今回が初めてです。このバリエーションは、ブレゲが使い始めてからやがて20年近くなる「ミステリー」と呼ばれる時計機構のコンセプトにも結び付いています。

 この新作は、名匠の複雑機構への敬意を示すだけでなく、トゥールビヨン(渦巻き)という名称そのものの語源を称えるものでもあります。

 Sidéral(シデラル)という用語の選用は偶然ではありません。それは星々の世界、天体運行の正確性、太陽ではなく恒星の定位置に基づく時間測定と結びつきます。これは宇宙とその法則に結びついた、より厳密な時間の概念を示唆しています。

 トゥールビヨンがブレゲの天文的発展を想起させるモデルに搭載されたのは、歴史的背景にも合致しています。実際、現代でのトゥールビヨンの意味は、その語源に非常に近い「高速で円運動するもの」です。しかし、17~18世紀には異なる意味合いを持っていました。

 その当時、数学者ブレーズ・パスカルはトゥールビヨンの意味を「回転運動を伴う物質的システム」へと拡張しました(1647年、デカルト『哲学原理』)。それ以来、トゥールビヨン概念は惑星系にまで適用され、天文学と直結することとなりました。

 ブレゲは当時の学術的伝統に連なりますが、その発明は時代を超えて進んでいました。224年を経た今でも、トゥールビヨンは無数の進化を遂げており、その原理は決して本質的に超越されていません。


トゥールビヨンのバリエーション

 アブラアン-ルイ・ブレゲ(1747-1823年)は、トゥールビヨンを考案しましたが、その決定的な技術の周辺をしっかり固めることにも気を配っていました。時計に科学的進歩をもたらさそうと絶えず望んでいたこの飽くなき発明者は、すでに完成され不動のものとなった手段ではなく、新たな原理を作り出すことを常に意識していました。

 ブレゲ自身、構造や振動数、回転速度など多岐に渡り、トゥールビヨンの数々の形態を実験しました。

 1800年代初頭から「Breguet et fils(ブレゲと息子)」というサインを用いるようになったメゾン・ブレゲ自身も30年以上に渡り、それに取り組みました。1796年から1829年に製作されたトゥールビヨンは40点にのぼります。

 ブレゲ・マニュファクチュールは今、初のフライング・トゥールビヨンの開発に際して、偉大な時計師がたどった足跡を振り返りました。彼の考えを受け継ぐメゾンは、フライングとミステリーという2つの異なる要素を実現するために、トゥールビヨンの根本へと立ち返りました。

 フライング・トゥールビヨンは、伝統的なトゥールビヨンのバリエーションのひとつですが、テンプを格納したケージ(キャリッジ)を回転させることによってテンプに加わる重力の影響を補正するという本来の役割に変わりはありません。ただし登場時期はかなり後になり、最初に実現されたのは20世紀の初頭です。

 従来のトゥールビヨンとは異なり、フライング・トゥールビヨンのケ ージは下部のブリッジだけで支えられ、上部のバーはありません。つまり、下からのみ固定されています。すべての上に浮かび上がるかのように強調され、その華麗な舞いに魅了されます。

 とはいえ構造は一段と複雑です。トゥールビヨンのケージの軸が上下の2点ではなく、その底部のみで支えられているからです。そのため、頑強さの確保やより繊細な調整を要し、さらには最良の平衡が求められます。頑強さ高精度はアブラアン-ルイ・ブレゲがすでに1801年に追求していた目標でした。ブレゲを名乗るマニュフ ァクチュールが2025年に追求するのは、今もこれと同じです。

BREGUET(ブレゲ) 2025新作 至高の時を生むトゥールビヨンの技。ブレゲ「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」

ミステリーというコンセプト

 メゾン・ブレゲは、下部ブリッジで支えるフライング・トゥールビヨンの仕組みをさらに強調するためにミステリーという構造を作り上げました。

 ミステリー・コンプリケーションとは、あるパーツを他のムーブメント部分と目に見える接続なしに動かす機構のことです。通常は時計や置時計の針に使われますが、回転するすべての部品に応用でき、「クラシック トールビヨン シデラル 7255 」に見られるように、トゥールビヨンにも適用可能です。

 ブレゲの時計師によって開発されたミステリー・コンプリケーションは、見る者を驚かせます。通常なら繊細な装飾が施されるキャリッジのブリッジや基部で軸を支えるパーツが、このモデルでは無反射加工のサファイアで作られています。

 したがって、それらは見えません。輪列とキャリッジをつなぐ接点も見えません。トゥールビヨンの開口部より外側に置かれた接点が文字盤によって隠されているからです。


“ミステリー”かつ“フライング”

 この「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」には、“ミステリー”と“フライング”トゥールビヨンの両方が組み込まれています。これは、ムーブメント上部に伸びる見えない駆動機構を備えたレギュレーターとの組み合わせによって実現されています。この構造により、メカニズムがまるで宙に浮いているかのような効果が生まれ、トゥールビヨンの視認性もいっそう高められているのです。


天文学を讃えて

 アブラアン-ルイ・ブレゲは1747年1月10日にスイスのヌーシャテルで生まれました。1775年にパリで自身の事業を始めた彼は、移住したパリで、シテ島にあるケ・ド・ロルロージュに工房を構えます。

 世界に輝きを放つフランスの首都で若きブレゲは、コレージュ・マザランに通い、優れた数学教授のマリー神父のもとで学びました。二人は数十年に渡って親交を続け、それが未来の時計師をやがて天文学の研究へと導く原点になりました。

 コレージュ・マザランで修めた課程によって、ブレゲは時代の先を行くエンジニアになり、科学的教養をしっかり身に着けました。後に彼は科学アカデミー(コレージュ・マザランの地所に設立)の会員になっただけでなく、天文学の多岐にわたる分野の全般に関わる経度委員会の委員も務めました。

 彼は人生を通じて天文学者のラランド、ビオ、ニコレ、カッシーニ、フランソワ・アラゴと親しく交際していました。ブレゲは、若い天文学者のアラゴとは科学アカデミーで知り合い、天体望遠鏡の接眼レンズに装着して時間計測を可能とする天文計測機を提供しました。


クラシック トゥールビヨン シデラル 7255

「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」は、こうした背景と結び付いており、新しい文字盤の装飾にブレゲ・マニュファクチュールでは初めてゴールドのベースに重ねたアベンチュリン・エナメルが用いられています。天文学や星空の観測に敬意を表したその深いブルーに散りばめられた銅の細片は、天空に輝く星を思わせます。

 アベンチュリン・エナメルの技法は17世紀初頭まで遡ります。銅の細片が加わるガラスがまさに星空の印象をもたらすこの技法は、当時から絶えず改良されてきました。

 ブレゲはこの時計のためにグラン・フー エナメルのような作業を選びました。つまり、ガラスを粉末にするのです。最終的な組成には繊細にサイズを選ぶ必要があります。完璧な結果を生むためには、アベンチュリンの粉末が伝統的なエナメルの粉末よりもわずかに大きな粒子を持っていなくてはなりません。次にそれらを一緒にして摂氏800℃以上の炉に入れ、この文字盤を最低でも5回連続して焼きます。1回ごとの焼成は極めて繊細です。時間が長すぎても、温度が高すぎても、満足のゆくような結果がまったく得られません。「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」の文字盤は、2つの素晴らしい世界が融合されています。つまりエナメル・ガラスの深い単色のブルーと、星を象った銅の細片のきらきらとした輝きです。

 アベンチュリン・エナメルの文字盤はひとつひとつ手作りされました。したがって、「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」の50本は、それぞれがユニークピースと呼ぶにふさわしいのです。

BREGUET(ブレゲ) 2025新作 至高の時を生むトゥールビヨンの技。ブレゲ「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」

トゥールビヨンの技術的説明

 ブレゲ・マニュファクチュールは、この「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」に搭載されるトゥールビヨンに特別な注意を払いました。伝統あるトゥールビヨンを現代のデザインや技術に合わせて美しく進化させました。

 機構の奥行き感を強調するためにトゥールビヨンを持ち上げ、宙に浮いた感じを出すことです。それは、天体が広大な宇宙空間に漂っているイメージにつながります。

 トゥールビヨンは地板からは2.2mm高く、アベンチュリン・エナメルの文字盤からは0.9mm高くなるように持ち上げられています。まさに著しい上昇です。このトゥールビヨンを加えた全体の厚さ7mmがムーブメントの厚さになります。

 言い換えれば、このムーブメントの全高を決定しているのはトゥールビヨンであり、ケースの厚さ(10.2mm)はそれによって左右されています。「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」においては、トゥールビヨンこそが主役であり、ムーブメント全体はトゥールビヨンを中心に設計されており、そのサイズが時計全体のプロポーションを決定づけています。

 この壮麗な効果を実現するためには、文字盤の設計と製造において新たな手法を生み出す必要がありました。文字盤は、立体的な縁を持つゴールド製の基盤や、ゴールド製のトゥールビヨンを囲むリングなど、複数の要素で構成されています。

 このようなデザインには、実は隠れた技術的機能があります。それは、これらの要素が金属製の立ち上がり壁となり、文字盤の縁を閉じる役割を果たしているという点です。この構造によって、アベンチュリン・エナメルを施す際に、エナメルを丁寧に積み重ねていくことが可能になるのです。

 アワーサークルやアプライドによる「Breguet」と「Tourbillon」のロゴ、そして時刻を示すアプライドのブレゲ数字が、いずれもブレゲゴールド特有の温かみのある輝きを放ち、文字盤は視覚的な美しさを楽しませてくれるだけでなく、「ミステリー・コンプリケーション」においても重要な役割を果たしています。

 その背後には、トゥールビヨン・ケージを駆動する機構が隠されており、外からはケージがまるで宙に浮いているかのように見え、ムーブメントの他の部分とは視覚的に接続されていないという印象を与えるのです。


トゥールビヨン シデラルの装飾

「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」はブレゲゴールドで作られています。ブレゲ独自のこの18Kゴールド合金は、創業250周年を記念する最初のモデルで披露されました。暖かみのあるローズ色は、ブレゲを含む18世紀の時計師たちが用いたゴールドから想を得ています。75%のゴールドにシルバー、コッパー、パラジウムが配合されたブレゲゴールドは、美しい輝きだけでなく、変色しにくく、時間が経っても性質が安定していることも特徴です。

 ケースバック側から見えるムーブメントの装飾は、2025年に初めて発表された新しいギヨシェ彫りが用いられています。「ケ・ド・ロルロージ ュ」と名付けられたこのモチーフは、シテ島を縁取る曲線やサンルイ島のすらりとした美しい輪郭から着想したものです。このあらたに誕生したケ・ド・ロルロージュ模様のギヨシェ彫りが、従来の円形パターンだけでなく、ムーブメント全体の地板にも線状パターンとして施されました。

 この美しい装飾は、ケースバックのサファイアガラス越しに鑑賞することができます。

 また、ケースバンドのフルート装飾、ロウ付けによる直線的なラグ、「くり抜かれたリンゴ」とも呼ばれるブレゲ針などの伝統的なデザインコードもすべて揃い、文字盤にはメゾンのシークレット・サインが施されています。さらにケ ースバックには1/50から50/50の限定個別番号が加わります。

Classique Tourbillon Sidéral 7255
クラシック トゥールビヨン シデラル 7255

Ref:7255BH/2Y/9VU
ケース径:38.03mm
ケース厚:10.2mm
ケース素材:18Kブレゲゴールド
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ネイビーブルーのラージスケールアリゲーターレザー、18Kブレゲゴールド製フォールディングバックルバックル
ムーブメント:手巻、Cal.187M1、50時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.55Hz)、23石
仕様:オフセンターの時・分表示、トゥールビヨンのキャリッジ上にスモールセコンド、グラン・フー エナメル アベンチュリン文字盤、ケースバックのサファイアクリスタルに1/50から1/50の限定シリアルナンバー、ブレゲが使用していたモロッコ革のケースから着想した赤いレザーの250周年スペシャルエディションボックスが付属
限定:世界限定50本
価格:31,042,000円(税込)

BREGUET(ブレゲ) 2025新作 至高の時を生むトゥールビヨンの技。ブレゲ「クラシック トゥールビヨン シデラル 7255」


※2025年7月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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