BVLGARI | ブルガリ 2024新作 新しい世界記録とCOSCクロノメーター認定。ブルガリ「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」

　2024年の新作としてブルガリより、ハイエンド機械式ウォッチメイキングの世界に新たな基準を打ち立て、コインよりもスリムに作られた「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」が登場します。

「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」は厚さ1.70mm。衝撃や磁気に強い機械式ウォッチが、これほど薄くコインよりもスリムに作られたことはありませんでした。ブルガリの既成概念にとらわれない姿勢とつねに限界を押し広げようとする意欲が、1.70mmをベンチマークとする偉業を達成しました。

限界を超えた新たな偉業

　厚さ1.70mm、これはウォッチメイキングに新たな基準をもたらした9番目の世界記録です。さらに今まで製造された中で最も薄い機械式時計であるだけでなく世界で最薄のCOSC クロノメーターでもあります。このマイルストーンには伝統的ウォッチメイキングの慣例を再評価し超越するというコミットメントに裏打ちされた厳格なプロセスが反映されており由緒あるクラフツマンシップをコンテンポラリーな次元へと押し上げています。ひとめ見ただけでその特筆すべき成果が分かるこのウォッチの比類なきデザインは見る人にその創作の背後にある革新性についての考察を促します。

　極限までの薄さと堅牢性を調和させるという課題から始まったこの記録に至るまでの道のりは、実に困難を極めるものでした。世界最薄の機械式ウォッチを作るには既存概念に頼るのではなく、ゼロから新たにスタートする発想の転換が必要となりました。

　2022年に「オクト フィニッシモ ウルトラ」が達成した厚さ1.80mmがまさにそれでした。この成果に鼓舞され新たなる限界に挑めることを確信したブルガリの研究開発部門は、複雑機構のエキスパートと協力したさらなる挑戦を決意しました。短距離走者が自己ベストの更新を目指すことと同じようにほんのわずかな改良においてさえも飛躍的な努力が要求されました。すでに歴史に名を刻んだ偉業を超えるためには革新力、決断力、そして既成概念に疑問を投げかけることが必要だったのです。

卓越した技術

「オクト フィニッシモ ウルトラ」はすでにムーブメントの薄さの限界に達していたため、「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」では、サファイアクリスタルを最適化することでケースのさらなる薄型化を図りました。エンジニアたちは忍耐強く細心の注意を払いながら段階的にステップを進め、10分の1ミリメートルを削ることに成功し新たな世界記録を樹立することができました。

　全体的な構造としては、地板の役割を果たしている裏蓋のうえに手巻きキャリバーBVL180の170個のコンポーネントが組み立てられています。1/10ミクロンの光学測定システムを使用したこれらの部品は生産リソースの精度を高めほぼ完璧な寸法となっています。COSC認定を受けた機械式ムーブメントは、本コレクションにとって初の試みとなる新たなコンプレクシティが導入されています。

　径40mm、厚さわずか1.70mmのウォッチに十分な剛性を確保するという課題は高密度で硬い超耐久性タングステンカーバイド製のケースバックとメインプレートにより解決されました。またウォッチの表面積を最大限に活用するため、時針と分針、50時間パワーリザーブを備えた大きな香箱と脱進機がベゼルの開口部と巧みに調和しています。

　現在もスペシャルオーダーを通して入手が可能な2年前に発表された「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、オートオルロジュリーを新たなコネクテッドワールドに誘いました。ラチェットに印されたQR コードは小型化のデータマトリックスとして搭載され、このピースに関すデータを提供しブルガリの世界へのパーソナルな旅へと導きます。画像とビデオによって「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」の作成に込められた究極の技巧の探求と創作についての理解を深めることができるのです。

　卓越したタイムピースにはそれにふさわしいケースも必要です。「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」の専用ケースにおいても、ブルガリはウォッチの設定と巻き上げの体験を新たに開発しました。従来の方法はもちろん、デジタル表示を備えた専用ケースにウォッチを置いて希望の時間をプログラムしてボタンを押すだけでも調整サイクルがスタートします。ほんの数秒でウォッチはパーフェクトに調整され、完璧な精度で巻き上げられます。まるでお抱えのウォッチメーカーがいるかのようです。

　ウォッチメイキングの歴史に新たな金字塔を打ち立てる「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」は20本限定で展開されます。