Cartier | カルティエ 2025新作 ウォッチメイキングの彫刻。カルティエ「トレサージュ」

　Watches & Wonders Geneva 2025にて、カルティエが2025年の新作として「トレサージュ」を発表しました。カルティエはマジシャンのように素材とフォルムを変容させ、思いがけない美しさを引き出します。カルティエ独自の方法で、ゴールドとダイヤモンドや宝石が姿を変え、「トレサージュ」ウォッチが誕生しました。

　創造的でプレシャスな「トレサージュ」ウォッチは、「マイヨン ドゥ カルティエ」「クッサン ドゥ カルティエ」「リフレクション ドゥ カルティエ」の系譜に連なるウォッチです。メゾンの表現様式から取り入れた、イエローゴールド、特徴的な立体感、素材のコントラストといった要素を対比させ、融合させることで、彫刻的なウォッチをつくり上げました。

　このウォッチは、ダイヤモンドがスノーセッティングされたレクタンギュラーダイアルを、ゴールドとダイヤモンドで構成される2本の螺旋状のフォルムが囲んでいます。滑らかで丸みを帯びたイエローゴールドとパヴェセッティングのダイヤモンドが交互に並び、はっきりとしたラインが垂直の縦枠を描いています。シャイニーレザーストラップはこの素材の対比をさらに引き立てます。

　自由な創造性は伝統的なコードを超越し、緊張感と官能性を呼び起こすテクスチャ―とカラーの相互作用を可能にします。このダイナミズムから、独創的なラインナップが誕生しました。

　イエローゴールドのモデルは、なめらかなゴドロン装飾がダイアルやレザーストラップのブラックカラーとコントラストを描き、輝くような存在感を放っています。

　つねに限界を押し広げるメゾンの時計職人たちは、このウォッチのデザインによって生まれた小さなスペースの中に、ストーンの美しさと豪華さを表現しました。ディープブルーのストラップを備えた1つ目のモデルは、螺旋状のフォルムとダイアルにスノーセッティングのダイヤモンドをあしらっています。2つ目のモデルは、ダイヤモンドに沿ってサファイアのグラデーションが施され、そのハーモニーはストラップにまで広がっています。

　丸みとライン、滑らかさとパヴェの繊細なレリーフが際立つこれらのクリエイションを通して、カルティエは1933年からメゾンで女性初のクリエイティブディレクターを務めたジャンヌ・トゥーサンの遺産にオマージュを捧げます。ジャンヌ・トゥーサンはかつて、素材から無限の効果と輝きを引き出しました。

　カルティエ ジュエリー＆ウォッチ クリエイティブディレクターのマリー＝ロール・セレードは次のように語ります。「『トレサージュ』は時を告げるジュエリーに留まらず、カルティエ ジュエリーのサヴォアフェールをウォッチメイキングに完璧に体現したクリエイションです。この作品は、ウォッチの伝統的な特徴を強調し増幅させました。縦枠のサイズを広げ、長さを伸ばすことで、螺旋状のフォルムを立体的にデザインしています。バングルでもなくレザーストラップでもない『トレサージュ』は、カルティエにとって大切な時計製造とジュエーを真に融合させた、第三のジャンルを探求し続けています」