Cartier | カルティエ 2025新作 ハイブリッドなデザイン。独自の方法で素材を変容させて生み出された壮麗なクリエイション。カルティエ「パンテール ジュエリー ウォッチ」

　Watches & Wonders Geneva 2025にて、カルティエが2025年の新作として「パンテール ジュエリー ウォッチ」を発表しました。

独創的なウォッチがもつ2つの顔

　ウォッチでありジュエリーでもあるこのクリエイションは、メゾンのスタイルの歴史からさまざまな特徴 を融合させています。まずは今にも飛びかかりそうな立体のパンテール、そして次に、カルティエを象徴するパンテールと優美なウォッチを並べる「トワエモア」ブレスレットです。このイエローゴールドやホワイトゴールドの独創的なデザインでは、飛びかかるポーズの身体、すらりとした筋肉、ディテールにこだわった耳と鼻、そして足の裏に細かく再現された精緻な肉球の表現に至るまで、彫刻作業に高い写実性が追求されています。

パンテールの眩しい輝き

　ポリッシュ仕上げのイエローゴールドにブラックラッカーの斑点とツァボライトの目があしらわれたパンテールは、ブラックラッカーのダイアルとパヴェダイヤモンドを散りばめたベゼルがコントラストを描いています。アクセントとして、12時位置にダイヤモンドのインデックスが施されています。

ウォッチメイキングからジュエリーヘ

　ジュエリーと呼ぶに相応しいホワイトゴールドのモデルは、1,100個以上のダイヤモンドが煙めきを放っています。ジュエリーの加工、研磨、そしてセッティングに230時間もの時間をかけて誕生した正真正銘のジュエリーピース。本物を追求するジュエリー職人たちは、エメラルドの目をもつこのパンテールにペラージュセッティングを施しました。メゾンのシグネチャーでもあるこのサヴォアフェールにより、オニキスの周りにメタルを引き伸ばし、極小の糸状にすることで、毛並を表現しています。パンテールの目の前で存在感を示しているのがダイヤモンドです。文字盤にはパヴェダイヤモンドが敷き詰められており、ブレスレットのスノーセッティングは、ダイヤモンドがランダムに配置されたかのような、美しい素材の効果を生み出しています。

　この個性に富んだウォッチは、メゾンの長い伝統の産物でもあります。パンテールは、創造性を探求する中で時代とともにさまざまな姿を見せてきました。本作はパンテールがもつ驚くべき刷新の力を表現しており、その力強さだけでなく、パンテールが象徴する価値を反映しています。