FRANCK MULLER | フランクミュラー 2023新作ブランド初となる素材ダマスカス鋼を用いた、フランクミュラー「ヴァンガードダマス」「ヴァンガードダマス 7デイズパワーリザーブスケルトン」

　2023年の新作としてフランクミュラーより、ブランド初となる素材、ダマスカス鋼を用いた「ヴァンガードダマス」「ヴァンガードダマス 7デイズパワーリザーブスケルトン」がWPHH2023に登場しました。未来へ向けあくなき挑戦を続けるフランクミュラーが先進的な近未来の美学を放つ“ヴァンガード”コレクションの新境地を開くタイムピースです。

　かつて王家の家宝として珍重された伝統的な鋼材を最先端技術で最高級の合金へと昇華させ、ヴァンガードの革新的で前衛的なスタイルを際立たせます。

ダマスカス鋼

　ダマスカス鋼は波紋状の模様を特徴とする多層鋼であり、2 種類の異なる金属を組み合わせて製造される伝統的な鋼材です。鍛造と曲げの工程を数回繰り返すことで、数百層のブロックができあがり独特な模様が生まれます。古代インドで作られていた「ウーツ鋼」の別称であり、現在のシリアの首都ダマスカスで刀剣などに加工されていた歴史からダマスカス鋼と呼ばれるようになりました。強靱さ、切れ味のよさに加えて錆びにくい特徴があり、優美な波紋は神秘性をもつことからダマスカス鋼の刀剣は、中世のヨーロッパの王族や貴族の家宝とされるなど、身分のステータスとして扱われていたと言われています。現在の技術は、伝統的な製造とは異なり、粉末冶金によって作られます。

使用されているダマスカス鋼の製造プロセス

　溶かした鋼材が微粉末状に噴霧され、保護環境下で固化。この粉末は球状の粒子で構成されており、同じ分析を持つ非常に微細な構造をしています。高圧下で圧縮（熱間静水圧圧縮）し、圧縮された鋼は鍛造され、製造に必要な寸法に圧延されます。素材をねじることで生み出されています。

　最新技術を駆使して生まれた最高級の合金は以下の特性があります

　構造の均一性、介在物や不純物なし、腐食に対する非常に高い耐性、衝撃や亀裂の伝播に対する非常に高い耐性

　製造には304Lと316Lの2つの合金から作られた、オーステナイト系ステンレスダマスカスを使用しています。オーステナイトは非磁性合金であるため、ムーブメントの機能が妨げられません。さらに、これらの2つの鋼はクロム含有量 (17%) のため、食品との接触に適していると言われています。

ヴァンガード 7デイズパワーリザーブスケルトン

　設計から組み立てまでの工程を自社で行い、バランスの良いデザインを実現したヴァンガード 7デイズパワーリザーブスケルトンは、職人の技術と細部へのこだわりというフランクミュラーの特性を露わにする腕時計です。フランクミュラーウォッチランドが開発した至極の手巻きムーブメント「Caliber 1702」をさらに切磋琢磨させて完成したムーブメントを搭載し、そのムーブメントを表裏から見てとれるデザインを叶えるスケルトン加工を施しています。約7日間のパワーリザーブ機能を備えるこのモデルは、その性能と信頼性を主張しながらデザインにおける新機軸の実現にも成功しています。構造的かつ幾何学的なオープンワークのブリッジは、時計愛好家がその機構を永遠に眺め続けられるよう設計されています。ヴァンガードコレクションのスポーティな性格を確かに引き継ぐ独特なボディと、コレクションの特徴であるオープンワークのハンドが文字盤に溶け込むかのようにマッチし、この新たなデザインの時計ならではのアクセントを織り成しています。