RICHARD MILLE | リシャール・ミル 2023新作 特許取得済みのイノベーション。コレクションの4本目となるリシャール・ミル「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」

　2023年の新作としてリシャール・ミルより、特許取得済みのコンプリケーション「バタフライローター」を搭載した、「ベイビー・ナダル」コレクションの4本目となる「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」が登場します。特許取得済みのイノベーションを搭載した「RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」は、「ベイビー・ナダル」コレクションの名高いラインナップにふさわしいモデルです。

　ラファエル・ナダルがテニスコートで着用しているトゥールビヨンウォッチにインスパイアされた「ベイビー・ナダル」コレクションは、パフォーマンスを追求する全ての人の為にリシャール・ミルのテクノロジーを凝縮して設計されています。

「私たちはそれぞれの分野において、最高のものを求め日々努力しています。リシャールと私は、お互いに分かり合える仲間。二人とも仕事に情熱をもって取り組んでいます。この情熱の炎を絶やさず日々精進することは私にとって不可欠なことです。彼とチームの信頼を得て、この類まれなる冒険に参加させてもらえていると思うと、胸が熱くなります」とラファエル・ナダルは話します。

　RM 35-03の翼を広げるムーブメントのこの新しいシステムの開発には3年もの期間を要しました。RM 35-02のキャリバーRMAL1には、リシャール・ミルの自動巻きムーブメントの特有のパーツである可変慣性モーメントローターが搭載されていましたが、RM 35-03のバタフライローターは、ユーザー自身でローターの慣性を変えることができるため、ライフスタイルや活動レベルに応じてムーブメントの巻き上げをコントロールすることが出来ます。これにより、遊び心ある実用的なコンプリケーションを実現しています。

「以前は、ローターの慣性を変更するには、当社のライセンスを持つ時計職人が行わなければなりませんでした。しかし私たちはこのシステムを完成させ、時計の巻き上げをユーザーに直接操作してもらえるようになったのです」と、ムーブメントテクニカルディレクターであるサルヴァドール・アルボナが説明します。「車に例えると、ドライバーが街中からレーストラックまで、走る場所や状況に応じて車のドライブモードを切り替える様なものです。」

　バタフライローターは、重金属ウエイトセグメントが取り付けられた2つのグレード5チタン製アームで構成され、専用プッシュボタンを介して独立したギアトレインによって作動します。オリジナルの位置では、ウエイトセグメントが動いて重心が外側に移動し、ユーザーのすべての動きを香箱の巻き上げに必要なトルクに伝達します。しかし、7時位置のプッシュボタンを押すと、ローターのギアが2つのウエイトを180°の角度に広げます。重心が調整されてローターがバランスの取れた位置に戻り、巻き上げ工程が中断されることでムーブメントの過度の巻き上げを防ぎます。

　主ぜんまいの巻き上げを「通常モード」から、ローターの動作を停止する「スポーツモード」へと変更する際、ユーザーはプッシュボタンを押すと、ローターが左右に分かれる瞬間を腕で実際に感じることができます。文字盤の6時位置にあるインジケーターは、バタフライローターのオン/オフを示します。2時位置のファンクションセレクターを押すと、 巻き上げ(W)、ニュートラル(N)、時刻合わせ(H)のいずれかに切り替えることができます。

　スポーティで人間工学に基づいたラインナップのRM 35-03には、RM 27-04トゥールビヨンにインスパイアされたカットアウトが施された、ブルー&ホワイトのクオーツTPT®、 カーボンTPT®とホワイトのクオーツTPT®、カーボンTPT®の3つのバージョンがあります。 全体がスケルトン加工されたムーブメントは、ケースの前面と背面の両側からサファイアクリスタルを通して見ることができます。グレーのエレクトロプラズマ処理とPVD処理を施したグレード5チタン製の地板とブリッジが、この時計の大胆なビジュアルをさらに際立たせています。透かし彫りの針は、同じくマイクロブラスト仕上げのグレード5チタン製のインナーベゼルに沿っており3、6、9、12の数字が刻まれています。このベゼルは、ムーブメントに向かって内側に傾斜しており、数字の立体感を高めています。

　このエレガントな外観は、RM 35-03 オートマティック ラファエル・ナダルの卓越した技術力を視覚的に際立たせています。このモデルと驚異的な「バタフライローター」により、ユーザーは身体の延長として時計を体験することができるでしょう。

※バタフライローター：グレード5のチタンとメタル製の2つのウェイトで構成されています。ウェイトの初期位置では、半径方向に重心が移動して香箱を巻き上げるのに必要なトルクを生成します。7時位置のプッシュボタン押すと、ローター専用の歯車列が2つのウェイトを180°に広げて配置します。それにより、重心が中心になり、ローターのバランスが取れて巻き上げ力が打ち消されるため、キャリバーの過剰な巻き上げを防止します。