VACHERON CONSTANTIN | ヴァシュロン・コンスタンタン 2025新作 卓越性への探求が描き出す夜空。ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて -」

夜空の美しさと神秘に敬意を表し、ヴァシュロン・コンスタンタンが12星座とその星の配列でそれぞれ構成された「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて」を、2025年の新作として発表しました。星座とそれぞれの星の配列を手作業のギヨシェ彫りで描いた12種類のダイヤルに、ダイヤモンドの星が輝きます。エレガントな39mmのホワイトゴールド製ケースにブルーダイヤルと調和するバゲットカット ブルーサファイアをセットし、トゥールビヨンを備えた超薄型自動巻きムーブメントのキャリバー2160を搭載しています。
装飾における美の探求:手作業で行うギヨシェ彫りとジェムセッティング
「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて」は、ギヨシェ彫りとジェムセッティングという工芸におけるヴァシュロン・コンスタンタンのノウハウを讃えるタイムピースです。1755年の創業以来、メゾンはこうした芸術的な手仕事の技を次世代へと継承し、今日も美と洗練された美学の探求を続けています。
12種のダイヤルそれぞれに、星座とその星の配列を手作業によるギヨシェ彫りで描き、主な星の位置にブリリアントカット ダイヤモンドを配しています。人物をモチーフとする4つのサイン(双子座、乙女座、射手座、水瓶座)にはギヨシェ彫りに加えて、オパーリン仕上げのディテールを施しています。ギヨシェ彫りによって形象的なモチーフを描く技法は、ヴァシュロン・コンスタンタンの熟練ギヨシェ職人が考案したものです。抽象的な模様を描く従来のギヨシェ彫りの枠を越え、より緻密で具体的な表現を可能にしたこの技法は、伝統工芸を具象芸術へと昇華させています。この革新的な技法では手先の器用さが求められ、わずかな狂いも許されません。手作業のギヨシェ彫りによって細かな直線で埋めつくした三角形を、さまざまな角度で配置することでモチーフを表現しています。1つの星座を完成させるだけでも、職人は約16時間を費やして多大な集中力と精密な作業を注ぎます。
ダイヤルのブルーを引き立てると同時に、ヴァシュロン・コンスタンタンが自社に擁するメティエ・ダール工房のジェムセッティング技巧を物語るのが、ベゼルとリュウズ、ラグ、バックルにセットした計96個(約3.87カラット)のバゲットカット ブルーサファイアです。これらのジェムセッティングには、約27時間もの作業時間が費やされました。ベゼルに採用したチャンネルセッティングは、平行に走る2本レールの間に宝石を並べて留める技法で、宝石の間に地金を必要としません。サファイアはまるで浮かんでいるように見え、ダイヤルの周りに途切れることのない光の輪を描きます。バゲットカット サファイアの直線的な形状と、ギヨシェ彫りのモチーフを構成する細かなラインに合わせ、ホワイトゴールド製のアプライド・インデックスは表面にリブ模様を施しています。
ダイヤルの組み立ては8つの工程に分かれ、入念に調整された複雑なプロセスを伴います。それぞれの職人は、先行して作業した職人の成果を損なうことがないよう配慮する必要があり、そのために難易度が増します。工程はダイヤルのベース製作から始まり、18Kゴールド製の薄いディスクに星座と星の配列の輪郭を描きます。次に、ダイヤル全体にサンバースト仕上げを施し、人物をモチーフとする4つの星座ではオパーリン仕上げのディテールを加えます。次に星の配列を描く手作業のギヨシェ彫りはこの工程が完了して初めて、トゥールビヨンの開口部を繰り抜くことができます。その後、ダイヤルをブルーに着色します。そして、星と星を結ぶ線を、ゴールドのダイヤルベースが細い線となって露出するように機械加工を施します。完了後、ダイヤル全体に保護用のニスを施します。最後のディテールは、ミニッツトラックとセコンドトラック、またヴァシュロン・コンスタンタンの名を記すためのスタンプによる転写です。ホワイトゴールド製のアプライド・インデックスとメゾンを象徴するマルタ十字を配置し、最後に星座の主な星を示すダイヤモンドのセッティングを行います。コンステレーション(星座)という言葉の起源であるラテン語のコンステラシオは、「星々を飾った」とも訳すことができ、ディテールと美しく響き合います。

高級時計製造の機構と仕上げ:精巧に作り上げた超薄型トゥールビヨンムーブメント - キャリバー2160
270年にわたり、ヴァシュロン・コンスタンタンは技術的専門知識と高度な職人技、そして仕上げの融合を礎として、時計製造の卓越性を探求しています。高級時計製造のムーブメントと手作業で装飾を施した緻密なダイヤルを組み合わせた「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて」シリーズは、この哲学を究極の形で体現しています。
188個もの部品で構成しながら、わずか5.65mmという薄さを実現した自動巻きトゥールビヨン・ムーブメントのキャリバー2160は、メゾンの超薄型コンプリケーション・ムーブメント製造における卓越性を証明し、機械技術とエレガンスに対する飽くなき探求を物語っています。
2.5Hz(毎時18,000振動)で動作するこのムーブメントは、時・分表示に加え、トゥールビヨン・キャリッジによって表示するスモールセコンドを備えています。
主ゼンマイを巻き上げて80時間のパワーリザーブを確保する22Kゴールド製ペリフェラルローターを採用したことで、緻密な仕上げを施したムーブメントを存分に鑑賞することができます。地板に施したペルラージュ仕上げを、手作業の面取り仕上げとコート・ド・ジュネーブ装飾を施したブリッジ、ペルラージュ仕上げのローター、面取り仕上げとポリッシュ仕上げを施したスクリューが引き立てます。ダイヤル側では、青焼き加工のスクリューと、手作業でポリッシュ仕上げを施したトゥールビヨン・バー、マルタ十字を象ったトゥールビヨン・ケージがコントラストを生み出します。
すべての「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて」はジュネーブ・シールを取得しており、原産地、計時精度、ムーブメントの機能的および装飾的部品に対する高品質の仕上げを保証します。

星座と星の配列に敬意を表して
太古の昔から、人類は夜空の美しさと神秘に魅了されてきました。古代の観測者たちは、宇宙を司るリズムと天体のパターンを、当時の世界観や文化的信条に基づいて読み解こうと試みました。遡ること5,000年前、青銅器時代のメソポタミアで、天文学者らは星々を特徴的なグループに分けられることに気づきました。そして星を線で結んでは、動物や神話上の人物、さまざまな物に見立てて名前を付けていたのです。のちに古代ギリシャおよびローマの人々は、この星座の多くを彼らの神話と結び付けました。その名前の多くは今日でも用いられています。中国やインド、アメリカ先住民など、異なる文化においては、それぞれの信条を反映した独自の夜空の解釈と星座が生まれています。
古代から知られる星座に後世になって発見されたものが加わり、現在では88の星座が公式に認識されています。そのうち36星座が北半球に、52星座が南半球にあります。前者は、早くも2世紀の時点で古代ギリシャ・ローマの天文学者プトレマイオスがまとめ上げていましたが、後者は大航海時代のオランダ人航海士が16世紀後半に星図の作成に取り掛かるまで、特定されていませんでした。
この88星座のうち、西洋占星術で扱う12星座は、黄道面(地球から見た太陽の見かけ上の通り道)に沿って位置しています。太陽が星座を通過する周期は季節と連動していることから、古代の文化ではこの周期を、のちに「1年」と定義される期間を認識するために用いられました。今日でも占星術では12星座を、季節のサイクルの特定の時期と結び付けています。占星術の12星座を指すゾディアックという言葉は、古代ギリシャ語で「動物の輪」を意味するゾイディアコスに由来します。
星座とその星の配置をテーマとした本作の製作にあたり、メゾンは起源となる神話の魅力を表現するとともに、天文学と占星術の間にある古来の密接なつながりに敬意を表します。バビロニアと古代エジプトでは、天文現象を予測する天文学者は、それを解釈する占星術師の役割をも果たしていました。17~18世紀までこの2つの職業は一体であり、偉大な天文学者であるガリレオ・ガリレイやヨハネス・ケプラーも占星術に通じていました。
12星座とそれに結び付いた星の配列を讃える「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて」は、2021年にヴァシュロン・コンスタンタンのレ・キャビノティエ工房が製作したユニークピース「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スカイチャート - 獅子座ジュエリー」に着想を得ています。
ギヨシェ彫りで形象的に描いた獅子座に、ダイヤモンドをセットした星座を重ねたダイヤルは、メゾンの芸術表現を新たな領域へと導きました。
天体というテーマは、創業初期からメゾンの中心的要素でした。天文現象が計時に与える影響を探求し、類いまれな専門性を培ってきただけでなく、メゾンは12星座を描いた審美的で形象的な作品においても豊かな伝統を有しています。
特筆すべき例の1つが、1927年にヴェルジェ・フレールと協働で製作したアールデコ様式の卓上時計です。ゴールド、オニキス、ロッククリスタル、ラピスラズリを用い、12星座が精緻に描かれています。1996年には、「メルカトル」コレクションとして、中国の十二支をポリクロムエナメル加工でダイヤルに描いたリファレンス43050を発表。2012年には、「中国干支の伝説」シリーズが登場しました。12年の周期で発表するこのシリーズは巳年から始まり、以降毎年の干支をモチーフとした作品が誕生しています。星座や星の配列は、2017年の「メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト」にも登場しています。2005年に創業250周年を記念して製作したミステリークロック「レスプリ・デ・キャビノティエ」では、ダイヤルをぐるりと囲むように、12星座をグラン・フー・エナメルのミニアチュール・ペイントで描いています。近年では、「アストロノミカ」(2014年)、リファレンス57260(2015年)、「ザ・バークレー・グランドコンプリケーション」(2024年)などのユニークピースに12星座のカレンダーを採用しています。
「メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて -」
リファレンス一覧
牡羊座 6007A/000G-H042
牡牛座 6007A/000G-H043
双子座 6007A/000G-H044
蟹座 6007A/000G-H045
獅子座 6007A/000G-H046
乙女座 6007A/000G-H047
天秤座 6007A/000G-H048
蠍座 6007A/000G-H049
射手座 6007A/000G-H050
山羊座 6007A/000G-H051
水瓶座 6007A/000G-H052
魚座 6007A/000G-H053

Métiers d'Art Tribute to The Celestial
メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて -
ケース径:39.0mm
ケース厚:10.7mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ダークブルーのアリゲーターレザー、18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプにバゲットカット サファイア16個(約0.53カラット)をセット
ムーブメント:自動巻き、Cal.2160、約80時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、30石
仕様:時・分表示、トゥールビヨン・キャリッジ上にスモールセコンド、ベゼルとラグとリュウズにバゲットカット サファイア計96個(約3.87カラット)をセット、18K(5N)ゴールド製の文字盤に占星術の12種と対応する星座を描いた手作業によるギヨシェ彫りのモチーフおよびブリリアントカット ダイヤモンドをセットした星々、リブの質感を施した18Kホワイトゴールド製アプライドインデックス、2面ファセット仕上げの18Kゴールド製剣型時・分針、サファイアクリスタルのシースルーケースバック
限定:限定生産モデル、ブティック限定
価格:要お問い合わせ

※2025年7月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
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