Sinn“「ジン」の総監督”ヨルグ・ダンドル氏が語る2022年の新作とこれからのブランド展開 01
「ジン」の世界観を体現する専門ブティック
「Sinn DEPOT(ジン・デポ)」の新展開
今回の来日の目的を教えて下さい。
「今回は日本の代理店であるホッタのスタッフに会うのが最大の目的です。なにしろ3年間もコビッド19(新型コロナ感染症)の影響で日本に来られませんでしたからね。
そして、もうひとつの目的が2019年にオープンした「Sinn DEPOT渋谷」を見るためです。私が前回、つまり2019年10月に来日した時は工事中で、まだ店内にはなにもありませんでした。その数か月後にコロナの流行が始まってしまい、12月にオープンしましたが完成した状態を見ていなかったのです。ですから、今回がコロナ後の最初の訪問のチャンスとなりました」(ヨルグ・ダンドル氏)
では実際に完成したブティックを見て、どう感じましたか?
「まるで家に帰ったみたいですね。というのも、この『Sinn DEPOT渋谷』は、ドイツのジン本社とフランクフルトのレーマー広場にあるブティックと同じデザイン・コンセプトで作られていますから」(ダンドル氏)
このようなブティックは世界各地にあるのですか?
「いいえ、このスタイルのブティックがあるのは、ドイツの2店舗、そして日本に3店舗だけです。他の国にはありません。そして、それらはすべて同じコンセプトで統一されているので、一般のショップでも、このようなデザインを採用したところはありません。我々は今後、日本でさらに4店舗をオープンする予定です」(ダンドル氏)
「ジン」のスピリットを詰め込んだ
質実剛健な新作『356.EURO FLIEGER.III』
それだけ「ジン」の日本での人気が高いということですね。
「そうです、『ジン』は日本での人気がとても高いのです。単純に売上だけなら世界でナンバー1の市場はドイツ本国、2位がアメリカ、3位が日本です。しかし現在、日本において、その人気は高まっていく一方だと感じています。それは日本の人々が『ジン』のスピリットや品質、技術、クラフトマンシップといった遺伝子を深く理解していただいているからでしょう。このようなコアなファンが多いことは、大変、幸せなことです」(ダンドル氏)
ところで2022年の新作について直接、説明していただけますか。
「2022年は限定モデルが6作品あります。実は、これらのモデルは、ほとんどが売り切れ状態ですが、年末に発表予定の新作もあります。
それが『356.EURO FLIEGER.III』。これは我々のスタンダードシリーズからの限定モデルです。2000年に最初のモデルである『356.EURO FLIEGER』を発表しましたが、そのベースとなったのはヘリコプターのコックピットクロックです。アクリルガラスを採用し、第2のバージョンは2007年に発売しました。そして最新バージョン『356.EURO FLIEGER.III』は100本の限定生産です。イエローのスモールセコンドを追加し、プッシャーとクラウンは左側に装備しています。このモデルもアクリルを採用し限定番号は裏蓋に刻印されています。
ムーブメントはセリタのCal.SW500。スモールセコンドには蛍光塗料が塗布され、ブラックライトを当てると光りますが夜光ではありません。しかしインデックスと針は夜光ですから暗くなると発光します。これは日本限定のパイロットウォッチであり、必要最小限の機能しか搭載していません。視認性が高く、ツヤツヤとしていませんから決してファンシーなモデルではありません」(ダンドル氏)
INFORMATION
ジン(SINN)についてのお問合せは・・・
株式会社ホッタ
〒104-0045 東京都中央区築地5-6-4-6F
TEL: 03-5148-2174
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