BASEL WORLD2015 TISSOT New Model2015年ティソ新作情報

　ティソ（TISSOT）の売れ行きが好調だと聞く。そもそも1853年に創業したティソは、スイス時計産業の中核を成すメガブランドであり、世界ベスト10に入る生産本数を誇っている。特に160周年をきっかけにクラシックスタイルを強化した結果、伝統的なブランドであることが周知され、幅広い層から注目されるようになったのだろう。

　日本市場では機械式モデルの人気が高いそうだが、時計の内容を考えれば当然だ。

　例えば「パワーマティック80」は、世界最大のムーブメント製造会社ETAと共同開発したムーブメントで、既存ムーブメントの根幹部分を改良することで、80時間ものロングパワーリザーブを実現している。さらに高精度の証であるC.O.S.C.認定クロノメーターを取得したムーブメントを使用する場合もある。そのいずれもが、購入しやすい価格帯に収まっているのだ。

　 2015年はル・ロックルの社屋前にある小路「シュマン・デ・トゥレル」の名を冠したコレクションを拡充した。

　ティソの時計は全てこの小路を通って出荷されており、ティソがルーツを大切にするブランドであるという事を知らしめる、次世代のフラッグシップとして期待されるコレクションである。

　さらには、アルピニスト御用達のハイテクウォッチ「T-TOUCH」が進化を果たし、得意とするスポーティなクロノグラフも健在。

　伝統や歴史を語りつつ、現代的な機構やデザインで進化させるという幅の広さが、ティソの躍進を支えているのだ。

＞＞＞ティソシュマン・デ・トゥレルパワーマティック80 COSC(Tissot Chemin Des Tourelles Powermatic80 COSC)

取材・文：篠田哲生　Report&Text：Tetsuo Shinoda
写真：江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

※表記は2015年8月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2015年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。

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