BASEL WORLD2016 PIERRE DEROCHE New Model2016年 ピエール ドゥロッシュ新作 TNT クロノ 43　01

　 2009年に「TNT ロワイヤル レトロ」でデビューしたTNTコレクションは、ケース径が47.5mm（2012年発表の「TNT ロワイヤル レトロ RB」など）で、クロノグラフ搭載の「TNT ペンタ」でも45.5mmであった。これはアジア圏ではやや大型過ぎる印象。だが今年の「TNT クロノ 43（TNT CHRONO 43）」は、TNTシリーズのクロノグラフとしては初の43mmケースを採用しての登場である（同じケースサイズは「TNT ロワイヤル レトロ 43」として2014年に発表されている）。これは日本などアジア系ユーザーには手頃なサイズで、今後、当モデルの人気がアジアで広まる可能性はかなり高い。

　 トランスペアレント・ダイアルを通して見えるメカニズムは、ETAの自動巻きCal.2892にデュボア・デプラのクロノグラフ・モジュールを合体させたCal.MOU4019-1 。

「TNT」は間違いなくピエール ドゥロッシュの将来を背負うコレクションで、このクロノグラフに新しいケースサイズの登場は喜ばしいものである。今回は世界限定201本のみのリリースだが、今後はレギュラー化を希望したい。

＞デュボア・デプラ製モジュール搭載のムーブメント