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2024 New Model | IWC
2024年 アイ・ダブリュー・シー新作 ポルトギーゼ・クロノグラフ

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 1993年のポルトギーゼ復活後、同コレクションでは初となるクロノグラフが1995年発表の「ポルトギーゼ・ラトラパンテ・クロノグラフ」である。12時位置の30分積算計と6時位置のスモールセコンドという“縦ふたつ目”ツーインダイアルのデザインは、この初代モデルで確立。以降2010年と2015年の“ヨットクラブ”との統合モデルも登場する中、2020年のコレクション完全刷新時には、ついに自社ムーブメントの自動巻きCal.69355搭載モデル「ポルトギーゼ・クロノグラフ(PORTUGIESER CHRONOGRAPH)」が誕生。本年(2024年)は他コレクションでも採用の新色ダイアル中、ホライゾンブルー、オブシディアンブラック(写真)、デューンカラーの3色が登場した。


ポルトギーゼ・クロノグラフ

PORTUGIESER CHRONOGRAPH
ポルトギーゼ・クロノグラフ
Ref:IW371625
ケース径:41.0mm
ケース厚:13.1mm
ケース素材:18Kレッドゴールド
防水性:3気圧
ストラップ:サントーニ社製ブラックのアリゲーターストラップ、18Kレッドゴールド製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、自社製ムーブメント、Cal.69355、毎時28,800振動(4Hz)、27石、46時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、スモールセコンド(6時位置)、30分積算計(12時位置)、クロノグラフ
価格:2,805,000円(税込)


※価格は発表当時の情報になります。最新情報につきましては公式サイトをご確認ください。


一般的な“3つ目”クロノグラフはインダイアルを3時、6時、9時か6時、9時、12時の位置に配置する。一方“ふたつ目”クロノでは大方の時計会社では3時と9時の水平方向の配置を選び、IWCのような12時と6時の配置は珍しい。しかし、かつての時計師が時刻調整用に用いたレギュレーター時計は12時から6時への垂直方向のレイアウトを採用しており、その理由は直感的な時間の把握(読み取り)がしやすいからだ。1995年発表の「ポルトギーゼ・ラトラパンテ・クロノグラフ」以降、IWCのクロノグラフはこの垂直方向のインダイアル・デザインを踏襲している。これはポンプ式のプッシュボタンやダイアル外縁部のフランジにプリントされた1/4秒目盛と同様、もはやアイコン的な存在である。今回4年ぶりとなったポルトギーゼの完全リニューアルだが、そのトピックスのひとつが名称も新たなカラーダイアルのバリエーションだ。写真は18Kレッドゴールドケースに“黒曜石”を意味するオブシディアンブラックのダイアルを組み合わせたバージョン。他には午後の早い時間帯の青空を思わせるホライゾンブルーダイアル(18Kホワイトゴールドケース)と、砂漠を想起させるデューンダイアル(ステンレススティールケース)が用意される。


2020年のポルトギーゼ完全刷新時より搭載される自動巻きのCal.69355は、コラムホイール制御機構を採用したIWCの自社開発クロノグラフ・ムーブメント。プッシュボタン作動時の明確な作動感触はコラムホイール独特のものだ。3時-6時の水平配置より直感的な時間把握(読み取り)を可能とする、12時-6時の垂直方向のインダイアル配置が特徴。このレイアウトの採用により、あたかもツーインダイアル・クロノグラフと錯覚しそうな「ポルトギーゼ・オートマティック 42」との明快な差が表れた。これがIWC技術陣の意図的な行為かどうかは不明だ。


ウォッチズ&ワンダーズのIWCブース内の1コマ。池の水面に咲く蓮の花のような4つの小テーブルに展示される時計。これは明らかにメインダイアルと、その上の4つのサブダイアルをイメージしており、なによりもこれが2024年最重要モデルのパーペチュアル・カレンダーであることを示している。


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    〒102-0083 東京都千代田区麹町1-4
    TEL: 0120-05-1868


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