RICHARD MILLE | リシャール・ミル 2020新作 10年のパートナーシップを記念して登場。リシャール・ミル「RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダル」

　2020年の新作として、リシャール・ミルとラファエル・ナダルのパートナーシップが10年を迎えたことを記念して「RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダル」が登場します。

　二人の男が抱くそれぞれの夢。それは時間の限界を、あるいはパフォーマンスの限界を押し広げるという夢。一人はクレーコートでボールを追い、もう一人は時間そのものに心を弾ませる。二人はともに、技術、バランス、正確さを駆使しながら、大きな困難、そしてスポーツ人生では不可避な衝撃に立ち向かっています。

「制御不能」という言葉ほどリシャール・ミルと彼のチームの精神を的確に表した言葉はない、ラファエル・ナダルはそう話します。不可能を可能にすること。過去10年間、ブランドはこの言葉を合言葉に掲げながら、ラファエル・ナダルが世界のテニスコートで着用するためのユニークなタイムピースを設計してきました。二人のパートナーシップから誕生した最新作のRM 27-04においても、この黄金律はしっかり守られています。

　RM 27-04は、ストラップを含めて30gという軽量設計と驚異的な耐久性を両立させました。ケース内に吊り下げられたトゥールビヨンキャリバーは、12,000 G以上の加速にも耐えることができ、リシャール・ミルの新記録を樹立しています。ムーブメント全体を支えているのは、マイクロブラスト加工が施され、表面積が855mmしかないメッシュ。直径0.27mmの編上げスティールケーブル1本のみから構成され、PVD処理を施した5Nゴールド製の2つのテンショナーで固定するという、時計製造の世界では前例のない構造となっています。

　テニスラケットのストリングと同じ原理にヒントを得た時計職人は、まずスティールケーブルを5時位置のテンショナーに固定し、その後、縦糸を張ってから横糸を加えてメッシュを製作しました。縦糸の上下にケーブルを編み込み、グレード5チタン製ベゼルの穴に38回通過させてから、10時位置のテンショナーに固定します。斜めに配置された手巻きムーブメントにメッシュを取り付ける際には、地板の裏側から伸び、5NゴールドPVD処理とポリッシュ仕上げが施された5つのグレード5チタン製フックを利用します。

　RM 27-04 の特徴はメッシュだけではありません。サンドブラスト加工とポリッシュ仕上げが表面に施されたこのケースは、独自の素材TitaCarb®を採用した点でも革新的です。高性能ポリアミドであるこの素材は、カーボンファイバーを38.5％含有することで強化。カーボンを加えたことにより、TitaCarb®は370MPa（3,700 kg/cm²）もの引張強度を実現しており、世界最高水準の耐久性をもつポリマーとなっています。