SINN | ジン 2020新作伝統的なバイコンパックスクロノグラフ「158」

　もともと1960年代にドイツ軍のあいだで知られていたバイコンパックスのクロノグラフは、1980年代から1990年代初頭にかけてごく限られた本数しか販売されなかったため、現在では、ジンの中でも入手困難なコレクターズウォッチの1つとして注目されています。創業者のヘルムート・シンが、段階的に廃止されたドイツ連邦軍の在庫（Heuer Leonidas SA 1550 SG、通称Heuer 1550 SG）を購入し、ダイヤルの“Bundeswehr Chronograph for Pilots（ドイツ連邦軍パイロットクロノグラフ）”というラベルの下にSinnのロゴを追加、再調整して販売したモデルが155 Bwです。これらの印象的なパイロットウォッチはベゼルを装備し、Valjoux230手巻きクロノグラフムーブメントが搭載されていました。

　昔ながらの158 パイロットクロノグラフのデザインは、これら前身のモデルを踏襲しています。直径43mmのサンドマット仕上げのステンレススティール製ケース、ドーム型のアクリルガラス製風防、アルマイト加工を施したアルミニウム製の使いやすいブラックベゼル、大きく快適な巻き上げリューズは、ジンの伝統的なパイロットクロノグラフを彷彿とさせます。特筆すべきは初期モデルと同様に4本のビスで留められた裏蓋の構造です。

　ムーブメントについては、スイスのメーカー、セリタ社製の最新自動巻キャリバー SW510を採用しています。これにより、中央にクロノグラフ秒針、水平にバイコンパックス（9時位置に秒表示、3時位置にストップウォッチ分表示を装備。かつて時計史上に存在したモデルに忠実な外観となっています。このムーブメントには6時位置に日付表示もあり、クロノグラフの秒針と分針は鮮やかな赤です。時数字、時針、分針は白の夜光処理が施されているため、暗闇でも最適な可読性が確保されます。158は負圧耐性と、最大10気圧の耐圧性能を備えています。

　古風な風貌を持つ158 パイロットクロノグラフは500本限定で、ケース裏蓋には限定モデルのシリアル番号が刻まれています。

158

ケース径：43.00mm
ケース厚：15.15mm
ケース素材：ステンレススティール(サンドマット仕上げ)
防水性：10気圧、DIN8310
ストラップ：カウレザー
ムーブメント：自動巻き、Cal.SW510、毎時28,800振動、約48時間パワーリザーブ、27石
仕様：時・分・秒(スモールセコンド)表示、デイト表示、クロノグラフ、秒針ストップ機能、耐磁性 DIN8309、負圧耐性、両方向回転式パイロットベゼル、時・分針とインデックスは夜光処理
限定：世界限定500本
価格：430,000円(税抜)
発売予定：2020年3月