SIHH2018 MONTBLANC New Model2018年モンブラン新作　モンブランスターレガシーオートマティッククロノグラフ

デザインを一新し古典派クロノグラフへと変貌

　 2014年以降、クラシック・スタイルのコレクションが充実してきたモンブランは、2017年の誕生20周年を機に「モンブランスターコレクション」のデザインを一新。“現代の古典”とも言えるデザインに刷新されたコレクションの中でも、古典クロノグラフの趣を十二分に湛えるのが「モンブランスターレガシーオートマティッククロノグラフ」。これは2018年に創業160周年を迎えるクロノグラフ専業メーカー、ミナルバから発想を得た新作である。

　ベゼルに象徴される丸味を帯びたケース形状やブルーススチールのリーフハンド、3・6・9時というシンメトリックに配されたインダイアル、ドット表示のレイルウェイ・ミニッツトラック、さらにボックス型のプッシュボタンや猫足型ラグなど、1930～1950年代の古典時計のエッセンスが凝縮されている。

　また、リューズトップと6時のインダイアル・サークル内にシンボルマーク“ホワイトスター”を見ることで、当モデルがモンブランであることが識別できる以外、極めて抑制の効いたデザインにまとめている。これにより、当モデルのタイムレスな価値を一層高めることに成功した。

　今回紹介するオートマティック・クロノグラフを含めた「モンブランスターレガシー」コレクションは、2007年にモンブラン傘下となったミネルバが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて製造していた懐中時計を手本とする。特に1880年初頭にリューズ巻き上げによる計時機構付き時計の製造に特化し始めたミネルバの歴史を色濃く反映したものだ（当時のゼンマイ巻き上げは付属の鍵による巻き上げが一般的）。

　搭載ムーブメントは約46時間のパワーリザーブを備え、30分積算計（3時）、12時間積算計（6時）、スモールセコンド（9時）表示機構を持つ自動巻きCal.MB 25.02。

　さらに、中心部から左右両端に向かってブルーの色味が徐々に薄くなっているストラップは、ルネッサンス期にイタリアで発案されたグラデーション絵画技法“スフマート（伊語。Sfumato／ぼかした、蒸発したという意味）”を用いており、フィレンツェ郊外の自社皮革工房「プレテリア（伊語。Pelletteria　皮革製品という意）」で製作しているオリジナル製品である。

　あくまでも古典時計の美を追求した結果、時代を超えたスタンダード・モデルに仕上がったのが新作「モンブランスターレガシーオートマティッククロノグラフ」である。

ミネルバ創立160周年記念クロノグラフ

Montblanc Star Legacy Automatic Chronograph　モンブランスターレガシーオートマティッククロノグラフ / Ref.：118514 / 価格：未定
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モンブランスターレガシーオートマティッククロノグラフ
Montblanc Star Legacy Automatic Chronograph

Ref.：118514
ケース径：42.00mm
ケース厚：14.23mm
ケース素材：ステンレススティール
ストラップ：スフマート技法によるブルーアリゲーター（フィレンツェの自社皮革工房「プレテリア」オリジナル製作）
ムーブメント：自動巻き、Cal.MB 25.02、28,800振動/時、約46時間パワーリザーブ、27石、日付表示、クロノグラフ（30分・12時間積算計）
仕様：グレースフマート・アリゲーターの替えストラップ（別売）
価格：未定
発売予定：2018年4月

＞モンブラン 1858 モノプッシャークロノグラフリミテッドエディション 100

取材・文：田中克幸（ページ01、02）、篠田哲生（総論、ページ03、04、05、06） / Report&Text：Katsuyuki Tanaka、Tetsuo Shinoda
写真：江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto（総論、ページ03、04、05、06）
※表記は2018年1月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2018年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。