RESERVOIR“創業者&CEOの趣味と情熱が具現化した個性派ウォッチ「レゼルボワール」の躍進 02
アナログ・オーディオ機器に着想した
バイ・レトログラードのクロノグラフ

1960~70年代のアナログ・ステレオ・アンプに装備されていたパワー測定針やVUメーターを忠実に再現し、バイ・レトログラード表示の日付と秒を備えたクロノグラフに仕立てた凝ったモデル。 クロノグラフの測定結果は、12時位置の30分積算計と6時位置の12時間積算計で示される。
「ところで我々のクロノグラフは見られましたか?」とモローさん。「いや、リリースはいただきましたが、製品そのものをちゃんと手に取ったことはありません」と私。
「ではお見せしましょう。これが我々のクロノグラフ『ソノマスター』です。
このモデルの針は、アナログ・オーディオのアンプからインスパイアされました。左右対称に置かれた針は右がレトログラードの日付表示、左が30秒のレトログラード・セコンドとなっています。このモデルを腕にすると、実にゆったりとした時が流れるように感じるはずです」
たしかに日付と30ミニッツの秒針は1960~70年代にあったアナログ式オーディオ・アンプによくみられたメーターを実に忠実に再現している。その造形には単なるメーター・マニアの域を超えたエンスージアストとしてのモローさんの鋭い感性が遺憾なく発揮されている。
「そして是非、見ていただきたいのが2023年の『オンリーウォッチ』に出品された『Tiefenmesser(ティーフェンメッサー)トゥールビヨン』です。このモデルは6時にグラントゥールビヨンを置き、その上のスモールダイアルに『ヴィンテージ 240°レトログラード・ミニッツ』とジャンピングアワーという独創的な表示を組み合わせたモデルです。このメカニズムでは、通常の我々のモデルに搭載されているレトログラード&ジャンピングアワーのモジュールを縮小したものを搭載しています。ただ、これはユニークピース(単品製作品)なので、残念ながらここでお見せすることが出来ません。
また、単品製作品につき、今後、同じモデルを作る予定はありませんが、トゥールビヨンの機構や小さなモジュールは、他のモデルでも採用できたらと考えています」(モローさん)
なるほど。通常のモデルと同じ機能を縮小した新しいモジュールには、さらなる可能性が広がっているというわけだ。
モータースポーツへの熱き情熱と
メーター収集の趣味が融合したコレクション

「390ファストバック・コレクション」は、1967年に誕生した排気量6.4リッターのV型8気筒エンジンを搭載し、当時としては驚異的な320馬力を誇ったアメリカの名車に搭載されていたスピードメーターにインスパイアされたもの。ダイアルはブラックやグリーン、ブルーなどのバリエーションがある。
ところでモローさん、最近、何か興味深いメーターは入手されましたか?
「たしかに私は古いメーターが大好きなので、骨董市はもちろん、インターネットでも常に探していて、何かしら定期的に購入はしています。その対象はクルマや航空機、潜水艦は言うに及ばず、電気製品のメーターにも興味があるので、珍しいものを見つけると、ついつい買ってしまいますね。
しかし本当に珍しくて素敵なメーターを手に入れるにはお金がかかります。友達も私の趣味を知っているので、骨董市などで古いメーターを見つけると電話をかけてきます。『こんなのあるけど、どう?』ってね。
そんな中、1970年代のイタリア・アルファロメオのメーターは作りが良いわりに、比較的手軽に見つかります。でも、1980年代のフランス車はよくありません。作りが粗雑でプラスチックで作られているので魅力がないのです。そういったコレクションの中から製品化したものモデルもあります。たとえば1967年製のアメリカ車のスピードメーターにインスパイアされた『390ファストバック・コレクション』です。
6.4リッターのV型8気筒エンジンを搭載し、当時としては驚異的な320馬力を誇ったこのマシンにちなみ、ダイアルはブラック、ブルー、グリーンの3色をそろえ、ブラックのダイアルにブラックのケースを組み合わせた限定バージョンも用意しました。
またクルマのメーターといえばモータースポーツの王者のメーターをモチーフに新しい『モンツァ』というコレクションも作りました。このモデルではイエロー、ブラック、ホワイトのダイアルを用意しています」
取材・文:名畑政治 / Text:Masaharu Nabata
写真:山下亮一 / Photo:Ryoichi Yamashita
INFORMATION

レゼルボワール(RESERVOIR)についてのお問合せは・・・
一新時計株式会社
〒160-6136 東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー 36階
TEL: 03-6631-0087
レゼルボワール ブランドページを見る