Konstantin Chaykin大胆な発想と画期的発明で時計界を改革するロシアの独立時計コンスタンチン・チャイキン 03

『STARGAZER』は、時計の両面に複雑機能を搭載する、いわゆるダブルフェイス仕様。時刻やカレンダーを表示する10の機能を搭載する面を「ダークサイド」、トゥールビヨンやムーンフェイズなどを搭載し、6つの機能を持つ面を「ライトサイド」と呼んでおり、簡単にリバースさせて着用できるようになっている。

『STARGAZER』に装着されているストラップもチャイキンによって再設計され、補強材で強化されると同時に、特殊な反転機構を備えるクルリと裏返して時計の向きを簡単に変更することができる。

Konstantin Chaykin
コンスタンチン・チャイキン
1975年、ロシア・サンクトペテルブルク生まれ。サンクトペテルブルク電気通信大学で無線工学の学位を取得し、エンジニアとして働いていた2003年、サンクトペテルブルクで開催された「ブレゲ展」で初代ブレゲの作品を見てメカニズムや美しさに触発され機械式時計作りに取り組み、サンクトペテルブルクに工房を設立して独立時計師としての活動を開始。2012年には事業拡大のため生産拠点をモスクワに移す。2004年に最初の時計を完成させ、2008年にはスイスの独立時計師アカデミー(AHCI)のメンバー候補となり、2010年には正式会員となる。2016年にはAHCIの会長に選出され、2019年までその職を務める。彼の作品『クラウン(道化師)』は、2018年の「ジュネーブ・ウォッチ・メイキング・グランプリ(GPHG)』にて、「オーダシティ(大胆さ)」部門賞を受賞した。2020年2月の時点で時計に関する79の特許と62の実用新案を取得。その後も新たな発明と斬新なモデルの開発を進めている。