2022 New Model | EBERHARD
2022年 エベラール新作 クロノ4 21-42
【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】
時計下部に横一列に並んだ4つのカウンターが製品名の由来となった「クロノ4 21-42(CHRONO 4 21-42)」。2001年の発表時(当時は“4”を“クアトロ”と呼称)は、その独創的な発想にバーゼルでもメディアから注目された。最新版はクル・ド・パリ(Clous de paros=パリの爪)装飾のブラックダイアルに、スネイル装飾の並列型4カウンターのモデル。カウンター配列は左から30分、12時間、24時間の各積算計とスモールセコンド。レースカーのフロントパネルに配されたメーターのようなレイアウトは、タツィオ・ヌヴォラーリ・コレクション等が、特にイタリア市場で絶大な人気を誇ったエベラールの歴史を継承するモデルと言える。
CHRONO 4 21-42
クロノ4 21-42
Ref:31073 CN.03 CU
ケース径:42.0mm
ケース厚:13.3mm
ケース素材:ステンレススティール(サテン仕上げ)
防水性:50m
ストラップ:ラバー
ムーブメント:自動巻、Cal.EB 251 121/2(ETA 2894-2ベース)
仕様:時・分・秒・日付表示、クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計、24時間計、スモールセコンド)、タキメーター付きセラミックベゼル、ピラミッドモチーフの装飾付きねじ込み式リューズ、ポリッシュ仕上げのアプライドインデックスに4つの白色並列カウンター(スネイル装飾)、クル・ド・パリ仕上げ文字盤
価格:1,172,600円(税込)
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裏蓋に製品名が刻印されたクローズドケースには、ETA 2894-2ベースの自動巻きムーブメント、Cal.EB 251 121/2搭載。レースカーのメーターパネルのように、クロノグラフのカウンターを横一列にレイアウトする独創的なアイデアは、2001年のバーゼル発表時にメディアの高い注目を集めた。4カウンターのいちばん右側にスモールセコンドを配するのは、左手首に時計を着用する際、視認しやすい袖口の外側にこのカウンターが位置するので実用的な配慮と言える(「クロノ4」は特許取得・意匠登録済み)。
1919年にリスト・クロノグラフ、1935年はフライバックのストップ/リスタート機能のふたつのボタンを備えたクロノグラフ、1939年にはスプリットセコンド・クロノグラフ、そして1940年の“エクストラ・フォルト”クロノグラフ等、クロノグラフ製造に特筆すべき歴史を残すエベラール。1930年代にはイタリア海軍将校の公式時計としてクロノグラフが採用されるなど、タツィオ・ヌヴォラーリも含めてイタリアに縁の深い時計である(写真は1940年代の“エクストラ・フォルト”クロノグラフの広告)。
ラ・ショー・ド・フォンの目抜き通りであるavenue Léopold-Robertの73番地に、今も威容を誇る“ラ・メゾン・ド・レイグル(La Maison de L'Aigle)=鷹の館”。エベラール創業時の本社であり、しばらくは改修工事がなされていたが、2019年6月に新たに博物館機能を備える新装本社として再スタート。なお“Aigle=鷹”という名称は建物の最上部にある鷹の彫像から採られている。2009年にユネスコの世界遺産に登録されたラ・ショー・ド・フォンだが、この建物もその保護下に置かれている。
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