HUBLOT世界を驚かせるウブロの研究開発 その中枢を担う万能のエンジニア 02
ムーブメントからマテリアル開発まで手掛ける
異能の『メカニックのジェネラリスト』

「今や高級機械式時計は自分のステイタスを表現するためのアイテムです。ハイエンドな腕時計を身に着けていればエグゼクティブであり成功した人だと伝わります。ですから腕時計はこれからも絶対になくならないと断言できます」
新しいムーブメントの開発だけでなく素材開発まで担当しているマティアスさんには科学者としての側面もあるんですね。
「そもそも私は時計師じゃないんです。時計学校にも行ったことはありません。バックグラウンドは精密機械のエンジニアです。私はマイクロ・エンジニアの学校を卒業して義手を作りたかったのですが、まったく就職先が見つからなかったのです。そこで仕方なくジュウ渓谷にあった『ヌーベル・レマニア』に就職し、そこで初めて時計作りを学びました。もちろん時計師はリスペクトしていますが、私自身は時計師ではないんですよ。
とはいえ物理学者でもありません。私は自分を『メカニックのジェネラリスト』と呼んでいます。したがって何か開発するには業界のことをすべて把握していなければならないのです」
なるほど『メカニックのジェネラリスト』とは「機械工学のあらゆる分野に精通し、幅広い知識を持つ人」ということですね。マティアスさんにピッタリです。その『メカニックのジェネラリスト』であるマティアスさんは、これから腕時計はどんな方向に進むと考えていますか?
「誰にも未来のことはわかりませんが、かつて『BNB』時代には『これから、どうなる?』と聞かれると『時計は機械式ではなく、皮膚に埋め込むインプラントのようなものになる。皮膚の下でライトが光って時刻が読めるんだ』と答えていましたが、今は、そうは思いません。
はっきりいって時計はもはや時刻を見るためのものではありません。ただし時計を腕に付ける行為はなくならないでしょう。なぜなら腕というのは、もっとも便利な場所で、指で操作するにもやりやすく見やすいからです。ですから時計の操作システムがハイテクになればなるほど、原点に戻って機械式の良さがわかってくるのだと思います」
確かにそうですね。
「ただ、今はビッグ・ウォッチではなく時計が小さくなりシンプル化しています。そういったトレンドは変化していきますが、中身が機械式であることは変わらないと思います。我々は、これまで考えられなかった機械式の機構を開発している最中です。それはおそらく2年後には発表できると思います」
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